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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 特急・急行 > 185系200番台「踊り子」「(旧)草津」ほか

185系200番台「踊り子」「(旧)草津」ほか - グリーン車

上野を起点に万座・鹿沢口や前橋に行く「草津」「あかぎ」、多客期には水上までを結ぶ「水上」などに運用されていたのがこの185系200番台です。リニューアル改造に伴い、こちらは灰色と黄色と赤の塗装がされており、「踊り子」で運用されている185系とはまた違った雰囲気になっていました。
しかし、最近は651系の導入などによってあれよあれよという間にどんどん数を減らし、特にグリーン車はもはや“風前の灯”です。現在は朝夕のライナーと、一部の臨時「踊り子」が最後の活躍の場となりました。すっかり「いつ全滅してもおかしくない車両」になっている以上、乗車や記録はお早めにと言ったところでしょう。
写真はかつての活躍の場だった上野駅に停車中の光景。このページでは、最後の活躍を見せる185系200番台の車内を詳しく見ていくことにしましょう。

2012年に大宮車両センターのOM08編成が、かつての157系と同じ国鉄特急カラーに塗色変更されました。一応、国鉄特急色なのですが…なんだかねぇ。
イベント列車のほか、通常時は一般カラー車に交じって「草津」「あかぎ」で使用されていたほか、2013年からはときたま「踊り子」にも充当されていました。

で、最近のOM08編成。いつの間にか斜め3本ストライプの塗装になっています。「久しぶりに会ったけどだいぶお前も落ち着いたな」…は言い過ぎですが、それに近い感情を抱いたのは私だけではないはずです(笑)。

4号車 グリーン車

グリーン車の入り口から。185系は「特急列車にも普通列車にも使える車両」という、一種の“矛盾”したコンセプトで開発されたため、入り口のドアは他の特急型車両に比べて非常に広くとられています。

さてグリーン車の全景からご覧いただきます。185系200番台は1995〜1996年にかけて、主に内装を中心としたリニューアル工事が行われています。その頃「草津」「あかぎ」メインで走っていた新前橋区(当時)の185系は、座席のフレームはそのままにクッションの増加、テーブルの増設、カーペットの交換などなどが施されました。その結果、車内は見ての通り、ブラウンを中心とした落ち着きのある雰囲気に仕上がっています。

車内を反対から見るとこんな感じ。座席のシートバックテーブルはリニューアル改造時に増設されたものですが、最近はこれもいい感じに黄ばんできて経年化を感じます。何だかんだ言っても改造からすでに20年近く経過していますしねぇ。

では座席の様子を。かつての「特急のグリーン車」といえば、もはや“定番”でもあったR27が、姿形を変えどここに鎮座しています…というのは置いておいて(笑)、リニューアル前と比べて座面、背もたれのクッション増強、バケット化、背面テーブル増設、ひじ掛けテーブルの撤去などが行われています。
何だかんだでリニューアル改造からもすでに20年近くが経ちますが、その割にはクッションがへたった感じはほとんどなく、実際に着座してみた感覚はかなり快適です。
座席の横幅は、今の基準からすればそこまで広くありませんが、そうでなくても今や全国的に“絶滅危惧種”となってしまったR27の「最後の生き残り」というだけでも、かなり価値のあるものではないでしょうか。

車端部の区画はこんな感じです。テーブルは大型のものが一枚ありますが、R27のリクライニング角度が現代のグリーン車の水準からしたら凄まじく、リクライニングした状態でテーブルを使うのはなかなか難しいように思う今日この頃です。
R27に共通した話ですが、座席をリクライニングすると、連動して座面も少しせりあがるようになっているのが特徴です。これについては次の写真で詳説します。

で、その座面のアップ。手前の席がフルリクライニング状態です。背もたれを倒すと、膝の位置が上がるように座面の前部分がせりあがる構造になっています。そのためか、横浜から伊豆急下田まで乗りとおした時も、腰への負担はほとんどなかったように感じました。
座席の仕様はかなり昔のものですが、ところどころ、現代の「グリーン車の設備」にも十分通用しうる要素が隠されているのは面白いところです。

フットレストのアップ。高さは3段階に調整できます。調節は、足置きを支えているアームの脇にある小さなペダルのようなものを踏む形ですが、この形の座席がほとんどなくなってしまった今、果たしてこの「高さ調節機構」が利用者にどの程度知られているのかは気になるところです。

何となくこのアングルから撮影してみました。黄ばんだテーブル、無骨なデザインの大型フットレスト…どれもこれも座席マニア的には「萌え」を感じるポイントに溢れています(笑)。

ひじ掛け(ソデ体)のアップ。この優美な曲線を描いたひじ掛けも最近ではめっきり見なくなりましたが、それだけにかなりの「ノスタルジック」を感じられるポイントです。乗車した時はよく見てみてください(笑)。

その他の車内設備

天井の様子。照明器具は普通車のそれと同一です。

通路の様子。通路部分と座席部分は、異なる柄のカーペットが採用されています。

座席番号のプレートは黒いものが使われています。

窓間にはコートかけが備わります。デザイン的にはかなり古い感じですが、金色に塗装されていてちょっとしたゴージャス感があるような気がします。

185系の最大の特徴といっても過言ではないのが、一つの窓に横引きカーテンとロール式カーテン両方を備えていること。妙に過剰な設備のようにも思えますが、185系の窓が開閉可能になっており通常の横引きカーテンだけでは窓を開けた時に問題があることから、あえてロール式カーテンも併設された経緯があるそうです。
写真はロール式カーテンだけを下ろした状態で撮影したもの…ですがデザインは国鉄の通勤電車で見かけるそれです。「グリーン車の座席」と「普通列車で見かけるカーテン」が同じ場所にあるという妙なアンバランスさは、普通列車としても特急としても使える185系ならではなのかもしれません。

デッキと客室の仕切扉

客室とデッキの仕切り扉はこんな感じです。こちらもリニューアルに伴ってブラウンを中心にコーディネートされていますが、なぜか号車表示板だけ黄色になっているのが不思議です(笑)。

客室とデッキの仕切り扉は自動で開きますが、センサーは足元のマットを踏むと反応する方式です。>>0番台「踊り子」のグリーン車でも同じ形式が採用されていますが、こちらはマット部分に「EXP.185」のロゴがついているのが特徴です。このマットも近々見納めになってしまうのでしょう。

ドアノブのアップ。ドアノブもついていますが、ドアの開閉は自動式です。

なぜか車両銘板も撮影していたので公開。1982年製造なので、2015年現在で実に33年選手。最後まで首都圏だけを地盤に活躍してきた車両の中でも、ここまで長生きできた車両はほとんどないように思いますねぇ。

デッキ・乗務員室

デッキ部分から通路を見てみます。客室と車内の仕切り扉脇にある出っ張った白い部分は、かつて飲料の自動販売機が設置されていたスペースです。

乗務員室の脇には「乗客専務車掌」の名札差しが。この車両がデビューした国鉄時代の車掌の役職なのでしょうか。しかしよく今日まで撤去されずに残っているなぁと驚かずにはいられません。

サニタリーブース・洗面台

※ 以後、トイレ内部の写真などが含まれます。

変わってグリーン車の洗面台の様子。リニューアルに伴い、流し台部分が交換され、自動水栓が導入されました。温水にも対応しており、利用者サイドで温度をいじることも可能です。

続いてトイレなのですが、ドアを開けてみてビックリ。青々とした色調に改装されています。青というと、海のイメージがすぐに出てきますが、この車両の元々の運用範囲は海と無縁のところのはずなのですが…(笑)。
グリーン車のトイレは見ての通り洋式に改装されており、普通車の和式と比べてささやかな差別化が図られています。ちなみに細かいところですが、トイレドア脇の「便所」の看板、英語表記が今日に至るまでずっと「JAPANESE STYLE(=和式)」のままなのはご愛嬌といったところでしょう。

トイレ内部の洗面台の様子。この洗面台、下にある丸いペダルを踏むと水が出てくるタイプですが、このペダルも含めて真っ青に塗装されています(笑)。

おまけ

伊豆急行線内に入ると、車窓には雄大な海が広がります。

項目

  • グリーン車
  • 普通車

撮影日時・場所

撮影日:2015年7月20日(車内)
撮影場所:上野・東京・伊豆急下田駅 「踊り子」109号 車内

モケット

(↑) グリーン車 座席モケット

(↑) グリーン車 横引きカーテン

(↑) グリーン車 ロールカーテン

(↑) グリーン車 カーペット(座席部分)

(↑) グリーン車 カーペット(通路)

(↑) グリーン車 足置き

車両概説

デビュー年:1980年(車両)

185系は、国鉄時代に「特急から普通列車まで幅広く使える車両」を目指して開発された車両。

特急・急行での使用を見据えてデッキと客室は分離されているが、普通列車としての運用時に乗客がスムーズに乗降できるよう、他の特急車両に比べてドア幅が大きく取られているのが特徴。

2014年現在は全車が大宮車両センターに所属している。主に「踊り子」(東京〜伊豆急下田・修善寺)のほか、早朝深夜に「湘南ライナー」ほか各種ライナー運用のほか、繁忙期は「はまかいじ」(横浜〜松本)や「ムーンライトながら」(東京〜大垣)などと幅広い地域に顔を出す。
かつては「草津」(上野〜万座・鹿沢口)などでも使用されていた。

1980〜1982年に製造された車両ながら、2013年3月まで1両も廃車が出なかったものの、同年4月1日に中間の付随車が廃車になったのを皮切りに、最近は徐々に数を減らしつつある。

「踊り子」グリーン車の車内から。すっかり残り少なくなった「国鉄特急のグリーン席」、R27に身を預けてまったり伊豆急行線を旅するのも悪くなさそうです。

>>続いて普通車です。クリックしてください。

項目

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