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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 特急・急行 > 189系「妙高」

189系「妙高」

長野地区で、かつての「あさま」の生き残りが最後の活躍をしていたのがこの「妙高」です。かつては上野〜長野を駆け抜けたこの車両も、最晩年は長野〜直江津の普通・快速列車で息を吐いていました。しかし、時折臨時列車や団体列車として首都圏にも顔を出すことがあり、活躍範囲はかなり広い車両でした。
「妙高」は、長野新幹線の利用者が妙高高原に行くための便を図ったもので、その設定目的からズバリ、「信越リレー妙高」と称していました。しかし、長野駅で新幹線と必ずしもよい接続とは言えなくなったためか、いつの間にか「妙高」になっています。
写真は長野駅で発車待ちの様子。2012年に国鉄カラーに塗色変更されたN101編成です。この「妙高」も、北陸新幹線の開業とともに姿を消すことになったようです。乗車は早いうちにしておきたいですね。

で、こちらが「あさま」カラーをそのまま残しているN102編成の写真。1997年の特急「あさま」の廃止以降、カラーだけとはいえ2010年代までよくここまで生き残れたなと感じずにはいられません。なお、このN102編成は既に車籍を失っているものの2022年1月現在も長野総合車両センターで保管されているそうです。今後どうなるのでしょうか。

車体側面の様子。塗装が変わってからそこまで経過してはいないのに、もう錆が浮き上がっています。それだけ車体の老朽化が進んでいるということなのでしょう。
なお、写真では分かりにくいですが、窓付近を中心に、国鉄カラーが剥がれて「あさま」カラーがちらほらと見え隠れしています(笑)。

車内への入り口の様子。6両固定の編成が組まれているため、号車表示はシール式になっています。

普通車(1・6号車)

「妙高」で活躍する189系には、大きく分けて2通りの内装がありますが、まず先頭車に多く見られる簡易リクライニングシートの車内から見ていきます。基本的に先頭車の1・6号車がこの車内(一部、1号車のみ)となっています。「妙高」の指定席は1号車または6号車なので、510円を出して指定席を取ると高確率でこちらの車両があてがわれることになります(笑)。
車内は座席のモケット変更を除けば、特に大きな手を加えられておらず、デビュー当時の雰囲気をよく残しています。

車内を反対から見るとこんな感じです。座席背面の上部分についている白いものは、近年増設(2009〜2010年頃)にされたチケットホルダーです。朝の時間帯にライナー運用に充当されることを見据えた改造と思われます。

座席の様子。モケットが交換され、リクライニング状態で固定できるように改造され、灰皿が撤去されている以外は、特に何も改造されていません。詰め物も相当ヘタってきており、着座すると妙に身体が低い位置にあるように感じるほどです。付帯設備は窓側の小さなテーブルのみ、シートピッチは910mmで、居住性はお世辞にも良いとは言えません。
こんな座席ですが、いまだに繁忙期の臨時「あずさ」などでは、ときおり遠慮なく「指定席」として使われています(笑)。

車端部の座席はこんな感じ。テーブルは一枚板です。

ライナー券入れをアップで撮影してみました。ビニール製ですが、やや“チャチ”な印象を受けます。

窓際のテーブルの様子。缶コーヒーを2つくらい置いたらもういっぱいになってしまいそうな大きさですが、このテーブル、全国的にも近年は本格的に絶滅危惧種になりつつあります。乗車した際は注意してみてみるといいかもしれません。
なお、座席の網ポケットもかなり緩くなっており、疲れがきているのがお分かりいただけると思います。

通路の様子。灰色の床、ずらっと並ぶひじ掛け先の白いレバーなど、ノスタルジーを感じる要素をそこかしこに感じます。

車内とデッキの仕切り扉。こちらも経年か、最近はかなり開閉に力が必要になりました。このデザインのドアも最近ではめっきり見かけなくなったように思います。

かつて長野の189系のうち、N101編成は松本から八王子を経由して、横浜線・京浜東北線へ直通する「はまかいじ」専用編成として使われていた時期がありました。この編成は、京浜東北線への入線にあたり、ATCの搭載が必要だったため、当該の編成は見ての通り座席を一列潰してATCを積む工事がなされています。
2010年以降、ATC設備そのものは撤去されてしまったようで、現在はATC区間への入線はできなくなっていますが、撤去されてからも機器室はそのまま残されています。

デッキの様子。

普通車(2〜5号車)

で、変わってこちらが2〜5号車(一部1〜5号車)の車内の様子。こちらは座席が完全に交換されているほか、床材もリニューアルされていますが、こちらもそれ以外はあまり大きな手を加えられているわけではないようです。

車内を反対から見るとこのようになります。シートバックテーブルはFRPですが、最近は経年のためかかなり良い感じに黄ばんできたものが多い気がします。

座席の様子。こちらの座席はR55Hと呼ばれるものになり、185系「踊り子」などに導入されているものと同一です。
座った感じは固めのものが多いですが、一部は詰め物がヘタっている座席も散見されます。また写真を見ていただいても分かる通り、モケットが一部しわしわになっており、年季を感じます。

車端部の区画はこんな感じです。

で、チケットホルダーのアップ。

車内とデッキの仕切り扉は交換されていますが、こちらは手動式のままです。ドアの脇にはトイレの使用状態を示す「便所使用知らせ灯」などがあります。

荷物棚、座席番号の表示など。

通路の様子です。床材は交換されていますが、このデザインも一昔どころかふた昔ほど前のものに感じます(笑)。

トイレと洗面台

デッキの通路の様子。手が加えられてはいますが、随所に痛みが見られ、老朽化が進んでいることは否めません。

洗面台の様子です。洗面台脇の鏡も最近はめっきり見かけなくなったデザインです。

で、そのコンセントのアップ。「電気カミソリ用」となっています(笑)。存在をどの程度知られているのか気になるところですが、この車両がときおり「ムーンライト信州」などに入ると、洗面台にケータイがたくさんあるのはよく見かけます。私も、試しに手持ちのスマホの充電器をつないでみたところ、正常に充電できました。

トイレ内部の様子。便器のカラーが青かったり、トイレットペーパー受けが交換されている以外は、国鉄時代の風合いがよく残されています。

デッキ

デッキの様子。こちらもデビュー当時からこんな感じだったのでしょう。

「くずもの入れ」をアップで。色も剥げてきていますが、長年使われてきただけあって独特の暖かみすら感じるレベルになってきているように思います。

撮影日時・場所

撮影日:2013年4月1日
撮影場所:信越本線「妙高」3号 車内

車両概説

189系は、183系を基本に、碓氷峠(軽井沢〜横川間)における機関車との協調運転を可能にしたもの。晩年は長野地区に少数が残り、「妙高」や臨時の「ムーンライト信州」に使用されていた。

「妙高」概要

長野〜直江津を結ぶ普通列車。車両は189系が使用され、新幹線からの接続利用者の便を図って1両のみ指定席を連結しているのが特徴。
一日3往復運行され、うち片道1便は快速運転を行う。

なお、かつては長野新幹線からの接続で利用する層をターゲットにしていたため、「信越リレー妙高号」という名前だったが、その後「妙高」に変更されている。

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