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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 特急・急行 > 251系「スーパービュー踊り子」

251系「スーパービュー踊り子」 - グリーン車 / グリーン個室・サロン / 普通車・プレイルーム・その他

首都圏と伊豆方面を結ぶ特急の、いわば“フラッグシップ”として1990年にJR東日本が送り出したのが、この251系「スーパービュー踊り子」です。登場から一貫して高い人気に支えられ、2010年代になっても、伊豆方面への観光パンフレットの表紙を飾り続けてきました。車体の半分以上を占める大きな窓と、スマートな先頭部は鉄道ファンだけでなく、一般人にも強烈な印象のようですね。今でもホームに停まるとそれなりに注目を集めている気がします。
そんな251系ですが、直接の後継となるE261系「サフィール踊り子」のデビューと入れ替わりに、2020年3月改正で引退しました。私のような平成初期に生まれた人間からすると、251系もまだまだ「新しい」部類なのですが(苦笑)、気づけば2020年で“30年選手”。車内に足を踏み入れると、デビューした時代柄からでしょうか、現代では考えられないバブリーな設備と、長い時間を経てきた独特の趣きがありました。さっそく見ていくことにしましょう。

モケット

(↑)グリーン席
(↑)カーペット
(↑)カーテン

撮影日時・場所

撮影日:2014年3月15日、2016年4月19日、2019年12月10日ほか
撮影場所:熱海駅 「スーパービュー踊り子」5号 車内ほか

備考

特にありません。

1・2号車 グリーン車

グリーン車から見ていきます。グリーン車は2+1配置の横3列配置で、同区間を走る185系「 踊り子」との設備の差は歴然としています。この2+1配置は、251系がデビューした1990年前後ではグリーン車の“スタンダード”と言っても過言ではなく、本系列のほか651系や183系のグレードアップ車でも見られました。
車内はご覧の通り、グレー系のカラーで統一。やや華やかさに欠ける気がしないこともないのですが(苦笑)、落ち着いた“大人の雰囲気”があってこれはこれでアリだと思います。
ちなみによく見ると、デッキと客室の仕切扉がないことが分かります。もっとも、グリーン車はモーターのない付随車なので、熱海から伊豆急下田まで乗り通してみた限りでも、車内は思いのほか静かでした。

車内を後ろから見たところ(左)と天井の様子(右)。照明は間接照明ですが、照明そのものが白っぽいためか、トンネル走行中や夜間でも車内は比較的明るく保たれています。

座席

座席の様子。2人がけ(左)と1人がけ(右)の様子となり、雰囲気の比較用に1人がけはトンネル走行中に撮影したものを紹介します。
シートピッチは1300mmと、近年のグリーン車の標準的なピッチである1160mmより14cmも広く、前席の主がフルリクライニングしてきても全く圧迫感を感じません。座席まわりの設備はインアームテーブル、窓側のテーブルのほか、なぜかレッグレストが設けられています。座席下から引き出すタイプですが、特段案内されているわけではないためでしょうか、あまりその存在は知られていないようです。取材時に観察した限りでも利用者は全く見かけませんでした。
その他、後述しますがスポット空調、読書灯が付帯設備として備わります。

1号車 展望グリーン車

スーパービュー踊り子の目玉と言っても過言ではないのが、この展望グリーン車ではないでしょうか。伊豆急下田寄り1号車の先頭部に設けられており、なかなか切符の取れないプレミアな席です。
写真は2007年頃に行われた改装後の車内で、2列6席となっています。かつては3列9席で、前後幅確保のためにリクライニングのない座席が設置されていました。しかし、いくら前面展望が望めるとはいえ、このご時世「グリーン車なのにリクライニングもできない」という設備が利用者に不評だったのかは知りませんが、後に現在の2列6席に改装されたという経緯があります。
もっとも、車内が運転台に向けて徐々に下がる構造の為、展望席とはいっても実際に前面展望が文句なく楽しめるのは最前列のみでした。私も取材時にこちらの2列目を押さえていたのですが、いざ乗ってみると2列目で見えるのはほぼ線路のみで、“展望”と言うにはちょっぴり残念だったのを覚えています。

車内を運転席側から見た様子(左)と、座席後ろの荷物置き場のようなスペース(右)。もっとも、奥にダクトのようなものが張り出しているので、荷物置き場としての機能性は今一つです。実際のところ、余ったスペースをそれっぽくしてみただけのようにも見えます(笑)。

展望席部分の座席の様子です。座席そのものは上で紹介したグリーン車と全く同一ですが、読書灯とスポット空調は設けられていません。

座席回りの設備

インアームテーブル(左)と窓側のテーブル(右)の様子。インアームテーブルは二枚板となっており、弁当とお茶を置いても余裕があります。カップを置くための枠がなぜか二つあるのはなぜなのでしょう?(笑)

ウェルカムドリンク

「スーパービュー踊り子」ではアテンダントが乗務しており、グリーン車に乗車するとまずウェルカムドリンクがサービスされます。コーヒー、紅茶、ウーロン茶、オレンジジュースから選べます。写真(左)は2019年12月、写真(右)は2014年3月に乗車した時のもの。これより前は、「スーパービュー踊り子」のロゴが入った専用の紙コップが使われていたようですが、コストカットのためか、いつしかグリーンマークの入ったそれになり、最末期は単なる赤茶色のものになっていました。

各種車内設備

読書灯とスポット空調の様子(左)と通路の様子(右)。読書灯は他の車両ではあまりみかけない形状をしています。通路は座席部分がやや高くなっている、いわゆるセミハイデッキ構造。2階席でありながらさらにデッキを上げてくるあたり、「少しでも高いところからの眺望を」という開発者の意志が垣間見える気がします。

2号車のデッキ(左)。ミニショップ然としたカウンターが設けられており、かつては商品を陳列していたと思われるディスプレイも設けられてます。近年は単なるチラシ置き場、及びアテンダントの控室と化しているようですが、デビュー直後はここでも何か販売されていたのでしょうか。
写真(右)はおまけでサロン室への案内表記。妙に手作り感のあふれるシールだったので紹介してみました。これはいつ頃からあったのでしょうか。

階段2種類

デッキからグリーン車(2階)への階段の様子(左)と、グリーン車からサロン室へのらせん階段の様子(右)。スペースの節約できるらせん階段は他の2階建て車でも見かけますが、直線式の階段はかなり珍しいと思います。

おまけ

海沿いを走る251系のグリーン車から(左)。
また、(右)は走行中の車内を動画で撮影したものになります。写真では伝わり切らない雰囲気をぜひお楽しみください。

この項目は3ページ構成です。続いて>>「グリーン個室・サロン 編」です。 / >>>普通車・プレイルーム・その他 編

概説

デビュー年:1990年(車両)

「乗ったらそこは伊豆」をコンセプトとして、伊豆方面への特急列車用の車両として1990年にデビュー。

編成は10両編成で、全てハイデッカー構造となっているのが特筆される。窓を天井付近まで回り込ませ、利用客が景色を楽しめるよう工夫されている。また、9・10号車には大型テーブルを設けたボックス席としたり、10号車には子供用のプレイルームを設けたりなど、ファミリー層への配慮も見られるなど、観光輸送に特化した設計になっているのが特徴。

1990〜1992年にかけて10両編成4本が製造され、登場以来、一貫して「スーパービュー踊り子」で運用されている。

2002〜2004年にかけてリニューアル工事が行われ、座席の交換、塗色の変更、ボックス席の一般席化などが施され、「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」にも導入されるようになった。また、過去に「デラックスビュー南房総」(新宿〜千倉)、「ビュー草津」(上野〜万座・鹿沢口)、「ビュー谷川」(上野〜水上)など、多数の臨時列車に充当された経歴がある。

2020年3月、直接の後継となるE261系「サフィール踊り子」のデビューにより、「スーパービュー踊り子」は廃止、本系列はそのまま廃車となる見込み。

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