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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 特急・急行 > 485系「糸魚川快速」

485系「糸魚川快速」 - グリーン車 編

新潟地区に行くと必ずと言っていいほど目にしたのが485系です。2010年代に入ってからも、何だかんだで新潟発着の特急「北越」「いなほ」は485系の独壇場という日々が続いており、E653系の導入が進んでも根強い勢力を維持続けてきました。
しかしそんな485系も、北陸新幹線の開業で一気に淘汰が進行。2016年の時点で、リニューアル改造された485系3000番台2編成が、新潟〜糸魚川を結ぶ快速列車、通称「糸魚川快速」で細々と活躍していました。かつて日本全国を駆け抜けた485系の最後の定期運用ということで、いつまでその命脈が保たれるか注目されていましたが、ついに2017年3月で廃止〜引退に。この列車の廃止により、定期的に運行される485系は終焉を迎えています。
写真は深夜の直江津駅にたたずむ485系3000番台「糸魚川快速」。このページでは、そんな最末期の485系3000番台の車内を詳しく見ていくことにしましょう。

車体側面の様子。窓枠が黒く塗られているのは、少しでも現代チックな雰囲気にしようとした結果でしょうか(笑)。車体がきれいなため、一見では485系らしさをあまり感じないものの、フォルムだけを見れば、そこには昔ながらの485系の車体を見ることができます。

1号車 グリーン車

では車内に入っていきます。1号車(糸魚川寄り先頭)の半室はグリーン席となっており、糸魚川快速ではグリーン車自由席として運用されています。快速列車ではありながら、グリーン車に限り布製のしっかりとしたカバーがかけられていました。雰囲気だけなら、往時の「北越」を思い起こす485系の旅が楽しめそうです。
…と前置きから長くなりました。リニューアル改造に伴って車内は抜本的にリニューアルされており、木目調の化粧板、仕切扉上のLED表示器など、現代の車両に通ずるポイントが多々盛り込まれているのが特徴です。

車内を反対から見たところ。リニューアルに伴って照明器具は交換され、またエアコンもルーバーがかけられて古めかしい昔ながらのそれをうまく隠しています(笑)。このように、パッと見では485系らしさをほとんど感じない仕様ですが、乗務員室との仕切扉は昔ながらのまま。こういった、ちょっとアンバランスなポイントがチラホラ見られるのもリニューアル車らしいところと言えそうです。

では座席に移ります。座席そのものは>>255系のグリーン車に近いカラーを感じますが、細かいところがちょこちょこと異なるのが面白いところです。付帯設備はシートバックテーブル、足置き程度となっており、設備面ではやや小ざっぱりしている感は否めない気がします。
この座席は「偏心回転機構」という、いっとき流行った機構を装備しています。これは、座席回転時にいったん通路側にズラしてから回転させることで、座席の横幅を確保するもの。2+2配置のグリーン車にしては横幅も確保されており、中央部分がややフラットになっている背もたれも相まって、実際の居住性はそう悪いものではありません。グリーン車にしては貧弱なセンターアームレストなど、ちょっと残念なところはありますが…(苦笑)。

運転席寄りの区画。運転席との間には妙な空間があり、ご覧のように衝立が設けられています。
テーブルは衝立に固定されたものとなるほか、フットレストはヒーターに設置されたものとなっています。そのため、写真以外の席に比べて足元がやや狭苦しい感じを受けます。
なお、車両によっては、この衝立に設えられたテーブルの形状が微妙に異なるケースも存在しますが、それについては撮影し損ねています。大昔に撮った写真がないことはないのですが、ここで公開するにはお恥ずかしいレベルにつき、ここでは割愛します(苦笑)。

ヒーターとフットレストをアップで。木目調や新しい壁材など、485系らしさを極力隠すようなリニューアル工事が施されている中で、ヒーターだけは無骨な無塗装を最後まで維持していました。

運転台直後の荷物スペース

運転台部分と座席の間には妙な空間が設けられており、実質的な荷物置き場として使用されています。グリーン車を半室だけ設置するにあたり、余ってしまったスペースを有効活用したものと思われます。

で、その荷物スペースのアップ。

運転台への仕切扉には見ての通り、運転室である旨のプレートと、乗務員用のカギ穴が設けられています。数々のリニューアルが施されている中で、この部分だけデビュー当時から大差ない雰囲気なのが面白いです。

普通車との境目

糸魚川寄りの1号車は半室がグリーン席、もう半室は普通席となっているわけですが、その境目を外から見るとこんな感じです。見ての通り、窓の途中でありながら堂々と仕切が建てられているのがお分かりいただけると思います(笑)。
窓そのものはグリーン席から普通席まで連続した一枚のようで、強度などを考えると窓間に仕切りを設けた方がいいような気もするのですが、あえてこの場所が「境目」に選定された理由は気になるところです。ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示いただきたいと思います。

一方、車内の側から見るとこんな感じです。仕切ギリギリまで窓がある(というか、元から一枚窓なので当然といえばそれまでですが)光景も、他の車両ではなかなか見られないのではないでしょうか。
なお、仕切と窓の間には一応シーリングが施されており、普通席の音がグリーン席まで聞こえて来ないよう配慮されています。あくまで「一応」施されている、というのがポイントです(笑)。

普通車に面した壁際のグリーン席はこんな感じ。カーテンは仕切部分の窓にもしっかり設けられていますが、この区画に座った利用者がカーテンを閉めようと思うと、実質2箇所を閉める必要があり、利用者サイドから見ると正直面倒になってしまう仕様でした。
ちなみにこの区画にもヒーターはしっかり設けられています。このヒーターの高さ、投げ出した足を置くのにちょうどいい高さではあるものの(笑)、冬場は金属部分が熱くなっていることもたまにあります。利用の際には注意しましょう。

車内設備

天井を見上げます。空調部分にはリニューアルに伴ってルーバーが掛けられ、かつての古めかしい照明は完全に交換されています。
照明も完全に一新されており、器具自体が幅広であることも手伝って、車内は夜でもかなり明るい雰囲気です。もっとも、この照明器具は普通車のそれと全く同じなのですが、そこはツッコんではいけません(笑)。

荷物棚の様子。このアングルだと、荷物棚のフチの部分が照明と完全に同化してしまっていますが、棚中央部分は金属製のポールが設けられており、視覚上のアクセントになっています。

コートかけは窓間に設らえてあります。もっとも、どうしてもカーテンの陰になってしまうので、パッと見ではかなり分かりにくいですが…(苦笑)。

通路の様子。通路にはカーペットが敷かれています。もともと正方形のカーペットを敷き詰めたものなのかは知りませんが、経年による擦れからか、正方形のヘリ部分に汚れが浮き上がってしまっていますねぇ。

普通車との仕切扉

普通席とグリーン席区画の仕切りの様子。仕切扉の黒い部分は一見窓にも見えますが、実際は単なる黒いプレートがはめ込まれているだけになっています。
仕切扉上にはLEDによる案内表示、喫煙・禁煙の表示、号車番号表示が設けられています。

項目

  • グリーン車
  • 普通車
  • デッキ・トイレ

撮影日時・場所

撮影日:2016年12月19日
撮影場所:直江津駅 「糸魚川快速」 車内

車両概説

「糸魚川快速」は特別料金不要の快速列車として運行されていますが、同列車に特急型車両の485系3000番台が充当されていることから、便宜上「特急・急行」の括りにて紹介しております。

モケット

(↑) グリーン車 背もたれモケット

(↑) グリーン車 座面モケット

(↑) グリーン車 横引きカーテン

車両概説

デビュー年:1995年(3000番台)

485系は直流・交流50Hz・交流60Hzの3つの電源に対応する電動車として登場。以後、大量増備が行われた。

番台は基本の0番台、発電機の出力を向上させた100番台、貫通形先頭車の200番台、200番台の非貫通形である300番台、183系1000番台と同様の耐寒構造を持つ1000番台、北海道地区で使用するべく、強い耐寒耐雪構造を持つ1500番台、大規模なリニューアル工事が施された3000番台などがある。

その表示部分のアップ。「北越」「いなほ」時代は、列車名、次駅などの案内が表示されていましたが、糸魚川快速になってからは使用されていませんでした。なお、30分おきに「ただいまの時刻 〇時〇分」というような時刻表示がなされています。糸魚川で声をかけてきてくださった乗務員の方によると、この時刻表示は特に設定をしなくても勝手に表示されるようです(笑)。

>>続いて「普通車」の車内を見ていきます。

項目

  • グリーン車
  • 普通車
  • デッキ・トイレ
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