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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 特急・急行 > キハ281系「スーパー北斗」

キハ281系「スーパー北斗」 - グリーン車

JR北海道の気動車特急といえば、新型の特急車両がのどかな単線に似合わない猛烈なスピードで行き来するイメージが真っ先に思い出される今日この頃です。キハ281系は、そんな北海道の特急の高速化の元祖ともいえる車両。1992年のデビュー以来、一貫して函館と札幌を結ぶ「スーパー北斗」で使用され続けています。後に登場したキハ283系や同261系よりややシンプルなデザインですが、これはこれでなかなか絵になりますねぇ。
デビューから25年近いこの車両ですが、いまだ置換の話は聞こえてきていません。何だかんだでこの車両も、当面は「スーパー北斗」の“顔”として活躍し続けるものと思われます。
写真は函館駅で発車待ちのカット。運転台を高く上げ、(現在は閉鎖されているものの)貫通扉を兼ねた展望デッキを設けるというこの基本デザインは、その後キハ283系、789系、キハ261系に受け継がれました。JR北海道の特急の歴史に大きな功績を残した車両と言っても過言ではなさそうです。

乗降用ドアの様子。ドアは外吊り式のものが採用されています。

行先表示は字幕式。号車表示、座席種別、禁煙・喫煙、行先表示を一体化したこの表示は、LED化されたとはいえキハ283系以降の特急型車両に受け継がれています。

3号車 - グリーン車

さて、まずは3号車に連結されているグリーン車から見ていきます。グリーン車は2011年頃に内装の大規模なリニューアルが施行されており、現在は全車両がこの内装に統一されています。リニューアルに伴い、座席は完全に交換され、従来と比較してよりブラウンが濃くなったためか、「シック」な雰囲気が増えた気がします(笑)。
現在は、「スーパー北斗」「北斗」で使用されるキハ281系、キハ183系のほか、「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」で使用されるキハ283系もこの内装に統一されました。このリニューアル、居住性の向上というのが建前ではあるものの、実際は部品の統一化によるコストカットの側面もあるのでしょう。かつてはグリーン席のバリエーションもそれなりに豊富だっただけに、マニア的にはやや残念な気はしますねぇ。

車内を反対から見た時のカット。座席の背面デザインはE7系のそれを連想させるデザインです。

ではまず一人がけからご覧いただきます。写真は付帯設備を何も展開していない状況での一枚。座席の横幅自体は、キハ281系に従来搭載されていた座席と大きな差はありませんが、ヘッドレストが大型化され、視覚的な意味でのプライバシー性はかなり向上しています。座席の付帯設備は次の写真で詳説します。

各種付帯設備の全展開時の様子。付帯設備は背面テーブル、ピロー、読書灯、カップホルダー、フットレスト、コンセントなどとなっており、グリーン席の設備としてはまぁ「並み」と言ったところでしょうか。かつてJR北海道グリーン席の“定番”といっても過言ではなかったオーディオ―サービスは廃止されており、コンセントがその代替として配置されています。
掛け心地はやや固めで、良くも悪くも「沈み込み」があまりないため、長時間の着座でもそこまで疲れることはありません。また、背もたれの中央部分がフラットな構造になっているため、着座すると大きなヘッドレストも相まって「座席全体に包まれる」ような感覚です。どちらかというと、「座席のクッションで包み込む」というよりは、「巨大なヘッドレストと背もたれで包み込む(ような雰囲気を演出する)」という表現が近い気がします(笑)。

2人がけ席の様子。リクライニング角度はグリーン席にしてはかなり浅めになっており、従来のグリーン席よりもかなり抑えられています。元々、キハ281系のグリーン席のシートピッチは、他車より15mm狭い1145mmであり、そういった事情も多少考慮されているものと思われます。
私は取材時にこの2人がけ席に座りましたが、センターアームレストはかなり横幅のあるものが採用されているため、満席のスーパー北斗で乗車してもそこまで圧迫感は感じませんでした。

車端部区画はこんな感じです。テーブルはリニューアルに伴って交換され、ここだけ妙に新しくて逆に違和感を感じます。

変わって2人がけ。足元のクリアランスはグリーン車にしてはそこまで広いものではありません。実際に座ってみると、写真で見る以上の圧迫感があります。これを「個室のようなこぢんまりとした空間」と捉えるか、単なる狭いだけの空間と捉えるのは個々人の好みに任せるとしても、わざわざグリーン料金を払って乗車することを考えれば、個人的にはこの区画はご勘弁願いたい今日この頃です(笑)。

3号車 - グリーン車 座席の付帯設備

フットレストのアップ。高さは数段階に調整できます。また、フットレストは裏返すと土足禁止面が出てきますが、足を乗せていないと勝手に復帰するタイプです。一応、私の手入りで土足禁止面の写真もあるにはあるのですが、正直今一つな映りであることからここでは割愛します(苦笑)。

背面テーブルは見ての通り、利用者の身体の大きさに応じて位置を変えることができます。

肘掛の先端部分にはプラスチック製のカップホルダーが設けられています。くるっとひっくり返すと出てきますが、実際の使い勝手はお世辞にもいいものではありません。作りはかなり“チャチ”で安っぽさしか感じられないですし、耐久性の面でもどの程度あるのか気になるところです。いっそのこと、座席背面にカップホルダーをつけた方がはるかに使い勝手がいいと思わざるを得ません。

読書灯のアップ。LEDライトによる照明のため、手元の明るさはそれなりに確保されます。

チケットホルダーは背面テーブル上に設けられています。

リニューアルに伴い、各座席にはコンセントが設けられました。写真左のひじ掛け下にある黒い部分がコンセントになります。

3号車 - その他の車内設備

天井の様子。照明は電球色ですが、器具の基本的な構造は普通車のそれと同じです。

通路の様子。

荷物棚とコートかけはこんな感じです。このコートかけのデザインだけ、やや一昔前という感じで微妙に内装の中で“浮いている”ように見えるのが面白いですね(微笑)。

キハ281系は振り子式のため、重さを左右で分散させる必要性からグリーン席の配置が途中から逆になっています。座席番号で言うと5A、5Cが該当します。

デッキと客室の仕切り扉の様子。仕切り扉上にはLEDによる案内表示機が設けられています。荷物棚上にブランケットが設けられており、利用者は自由に使えるようです。

項目

  • グリーン車
  • 普通車指定席
  • 普通車自由席

撮影日時・場所

撮影日:2016年2月18日
撮影場所:函館駅 「スーパー北斗」11号 車内

モケット

(↑) u-seat 座席モケット

(↑) u-seat カーテン

車両概説

デビュー年:1992年(車両)

函館〜札幌の特急の高速化を狙って1992年にデビュー。試験運用を経て1994年から本格営業を開始した。

気動車特急で最高速度130km/hでの運行を行った車両は本系列が初。量産は27両のみ(7両編成3本、増結車6両)で終了し、その後の増備は発展型のキハ283系に移行した。

車掌室

車掌室の様子。オープンカウンター式となっており、普通の車掌室よりは声をかけやすい雰囲気です。パッと見では、電車の中らしくないデザインということでデビュー当初はかなり話題になったそうです。この構造は、その後のキハ283系にもほぼそのまま受け継がれました。

>>続いて「普通車自由席」の車内を見ていきます。

項目

  • グリーン車
  • 普通車指定席
  • 普通車自由席
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