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HOME > 鉄道・バス車内写真 > ブルトレの宿 > 24系「小坂鉄道レールパーク ブルートレインあけぼの」

24系「小坂鉄道レールパーク ブルートレインあけぼの」
A寝台・車内編(スロネ24 551)

かつて上野から青森までを上越線・羽越本線・奥羽本線回りで結んだのが「あけぼの」ですが、この「ブルートレインあけぼの」はその客車を使って2015年にオープンした宿泊施設です。秋田県にあった小坂鉄道小坂駅の跡地に設けられた「小坂鉄道レールパーク」内に併設され、日々多くの利用者で賑わっています。
この「ブルートレインあけぼの」の特筆すべき点は、何といっても24系寝台車が「動く状態」で保存されていること。昼間は小坂鉄道レールパークのホーム突端に設けられた車両展示場で公開されていますが、夕方チェックインの時間と、翌朝チェックアウトの時間に、小坂駅ホームに機関車牽引で移動され、宿泊者は「動く24系」に乗車することができます。
さて、このページでは「動く24系のホテル」こと「ブルートレインあけぼの」の車内を、細部まで詳しく見てみることにしましょう。

小坂駅ホームに停車する「ブルートレインあけぼの」。編成が少し短かったり、ホームに転落防止用のカラーコーンが設けてあるほかは、現役時代の雰囲気そのものと言っても過言ではありません。

A寝台「シングルデラックス」

ではまず、「あけぼの」の最上位クラスであったA寝台「シングルデラックス」から見ていくことにします。保存車にはスロネ24 551が選定されていますが、この車両は元々開放型A寝台であったオロネ24に出自を持つ車両のため、側面にはその当時の面影が残っているのが特徴です。
現在、いわゆるブルートレインの「シングルデラックス」は、全国を見渡してもこの小坂以外では保存されておらず、貴重な“生き残り”の車両と言えるでしょう。

というわけで車内に入っていきます。電球色の薄暗い照明に金色のドアノブ、手すりなど、妙に豪華な雰囲気に満ちています。元々この車両がデビューしたのがバブル真っ只中の1991年ということも少なからず影響していそうです。
通路をざっと見渡した限りでは、現役時代から特に変わっている点は見受けられません。後述しますが、この「ブルートレインあけぼの」は、客車に電力を供給する電源車(いわゆるカニ)も含めて保存されており、車両側の電気系統はほぼそのまま使用できるようです。

A寝台「シングルデラックス」個室

さて、個室に入っていきます。チェックインの時間が17:00と(寝台列車にしては)早めなこともあり、デフォルトではご覧の通り「座席状態」でセットされています。
個室内も現役当時から特に変わっている点は見られず、車窓から見える旧・小坂駅構内の景色も相まって、乗車した雰囲気はもう「寝台列車」そのものです(笑)。

座席状態のアップ。現役時代は背もたれの頭が当たる部分に座席カバーがセットされていましたが(>>参考)、「ブルートレイン日本海」では省略されています。せっかくなら、そこまで再現していただけるともっと雰囲気が出るのではと思わないこともありませんが、さすがにそれは求めすぎでしょうか(苦笑)。

背もたれ部分を倒すとベッド状態になります。ベッド幅は76cmであり、開放型B寝台のそれと6cmしか変わりがないもの、実際に横になってみるとそこまで狭苦しい感じはしませんでした。
なお、寝台周りの設備については後述します。

せっかくなのでベッドメーキングした状態でも一枚。ベッドメーキングはセルフサービスとなっていますが、「シーツを敷いて上から掛布団をかけるだけ」なのでそこまで難しいものではありません。
景色は夜間は全く動きませんが、それでも日本唯一の生き残りであるブルートレイン「シングルデラックス」で過ごす一夜は格別です。これに加え、深夜が近くなってくると、スタッフの方による「模擬 おやすみ放送」が、あの懐かしいハイケンスのセレナーデ付きで流れるという、マニアには嬉しいサービスも提供されます(笑)。寝台列車の風情を満喫しながら、「かつての旅情」にのんびりふけるのも悪くはありません。

寝台部分にはスポットライトとSOSボタンが配されています。宿泊者向けのリーフレットには、このSOSボタンに関する記載は見当たらなかったのですが、現在も稼働するのでしょうか。

A寝台「シングルデラックス」上段

この「シングルデラックス」、「シングル」という名前ながら各個室内に補助ベッドが設けられており、最大2名で利用することができます。「ブルートレインあけぼの」になってからも、宿泊料金である4,320円に1,080円を追加することで、2人で宿泊することも可能です。
現役時代に乗車した時は、一人利用のイメージが強かったこの「シングルデラックス」ですが、私がこの小坂鉄道レールパークのそれを取材した時は、(特に注意して見ていたわけではありませんが)家族連れやカップルでの利用もちらほら見かけました。この補助ベッド、意外と小坂に来てからの方が本領を発揮しているのかもしれません(笑)。

で、補助ベッドを展開してハシゴをつけるとこんな感じ。ハシゴは個室内にセットされており、必要に応じて使う形になります(後述)。

上段寝台をアップで。車体の縦幅を全て使っているため、2段ベッドの上段にありがちな「狭苦しさ」のようなものはあまり感じません。

上段用の照明、オーディオなどの操作パネル。あまり使われていないせいか、この部分は妙にきれいでした(笑)。

寝台まわりの設備

下段寝台脇にはこのようなパネルが設けられており、アラーム、車内の照明などが全て操作できます。こちらは現在も現役で稼働しており、実際にアラームも鳴動しました。このほか、現役時代はラジオやBGM(イージーリスニング的なもの)が提供されていたものの、現在は何も再生されていません。

足元にはフットライトが備わります。

ベッド脇には見ての通り小テーブルが。さしづめメガネなどを置く用途を予想したものでしょうか。テーブルの縁取りなどはやはり金色になっているあたり、隅々まで高級感にこだわった作りになっていますねぇ。

寝台下には、荷物棚に荷物を出し入れする際などに使える踏み台も設けられています。こちらも現役時代そのままです。

個室内の設備

ベッドの反対側の様子。テーブル、鏡、洋服かけ、コンセント、洗面台などが設けられており、一晩を過ごすには十分な設備がコンパクトにまとめられています。
コンセントは2口設けられているため、カメラとスマホの同時充電も可能です(笑)。ちなみに後述するB寝台「ソロ」には、個室内にコンセントがないため、電源の確保という点ではこちらの方が何かと安心です。

テーブルのアップ。下の天板を引き出して使う形です。テーブル上には宿泊案内などが記載されたリーフレットが配されています。

洗面台の様子。こちらは設備維持の観点から、小坂鉄道レールパークに移設されてからは使用禁止となっています。

洗面台を展開してみました。経年のためか、勝手が分からないとシンクごと外れてしまうほどにガタがきていたものの、これは現役時代からそんな感じだったと記憶しています。もちろん、現在は水も出ませんし、洗面台としての使用はできません。あくまで「観賞用」として楽しみましょう(笑)。

鏡、コンセントなどの様子。

その他

出入り用の扉はこんな感じ。壁側には2段ベッドとして使用する際のハシゴが格納されていますが、よく見るとハシゴの裏にもドアが設けられています。これは、隣の部屋とのコネクトドア。1号室を除く全ての部屋に設けられ、双方の部屋から鍵を解除すると2部屋をつなげ、4人部屋として使用できる仕組みです。
小坂に移設されてからもこの機構は生きているようなので、大人数で利用する場合はこちらを使ってみるとまた面白い気がします。
もっとも、このドアのおかげで個室の防音は今一つであり、特に深夜帯は隣室の住人がクシャミをするのが普通に聞こえてきます(笑)。ドアとはあまり関係ありませんが、特に消灯時間後はなるべく静かにしましょう。

項目

  • A寝台・車内
  • A寝台 車内設備・電源車
  • B寝台「ソロ」
  • B寝台(開放型)
  • B寝台 デッキ・その他の写真
  • 車内からの動画

撮影日時・場所

撮影日:2016年07月09〜10日
撮影場所:24系25形「小坂鉄道レールパーク ブルートレインあけぼの」車内

関連項目

>>24系「あけぼの」

※こちらで紹介する車両の現役時代の写真がご覧いただけます。

モケット

(↑) 寝台部分モケット

(↑) カーペット

概説

デビュー年:2015年10月
(小坂鉄道レールパークでの営業開始)

「ブルートレインあけぼの」とは、秋田県鹿角群小坂町に存在する「小坂鉄道レールパーク」の宿泊施設。かつて「あけぼの」として使用されていた寝台車3両と電源車1両を譲り受け、2015年10月より宿泊施設としての営業を開始した。

編成は4両で、開放型B寝台、B寝台「ソロ」、A寝台「シングルデラックス」及び電源車1両で組成される。「ソロ」「シングルデラックス」に宿泊でき、開放型B寝台は談話室として用いられている。

毛布、シーツは宿泊料金に含まれているほか、小坂鉄道レールパーク内にシャワー施設があり、宿泊者は無料で利用できる。

昼間は小坂鉄道レールパーク内の車両展示場(ホーム突端)に展示されているが、チェックインの受付が始まる前の16:30頃に小坂駅のホームに機関車牽引で移動される際、宿泊者は「動く寝台車」に乗車することができる。
実際に動いている寝台車に乗車できるのは本施設が唯一(2016年10月現在)。

また、電源車であるカニ24を実際に「電源車」として用いているため、車内の空調などはそのまま使用されており、内装が現役時代と何ら変わりなく保存されている点も特筆に値する。

宿泊料金はA寝台「シングルデラックス」が1人4,320円、B寝台「ソロ」が1人3,240円(いずれも大人料金)。
事前に予約することで朝食弁当の注文ができる(有料)ほか、飲食店やコンビニが徒歩圏内にある。

なお、営業期間は4月下旬〜11月下旬のみで、冬季は休業となるほか、車両の整備などで不定期に営業休止となる場合がある。

「小坂鉄道レールパーク」公式HP:
http://kosaka-rp.com/publics/index/53/

ドア上には通路上のスペースを利用した荷物置き場が設けられています。

>>次は「A寝台・車内設備・電源車」編です。クリックしてください。

項目

  • A寝台・車内
  • A寝台 車内設備・電源車
  • B寝台「ソロ」
  • B寝台(開放型)
  • B寝台 デッキ・その他の写真
  • 車内からの動画
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